BRAND STORY
在来農場
8年前、はじまりは畑の土づくりからでした。
都心から車で約1時間ほど。千葉県佐倉市。
その市街地から少し外れた場所に位置する、街の小さな公園ほどの広さの土地で、私たちの畑「在来農場」はスタートしました。
在来農場での野菜づくりは、“無農薬・無化学肥料”。手間暇かけて大切に野菜を育てています。
『農薬を使わない。化学肥料を使わない。』
言葉にすると短く簡単ですが、代わりに畑では長い長い時間と膨大な手間を費やすことになります。
野菜を害虫から守るのも、除草をするのも、私たち人の仕事。でもその分、野菜への愛情もひと一倍注がれています。
つくる人も、食べる人も、 そして、つくられる野菜たちも。
幸せを感じ、感動を覚え、そして、輝ける。
そんな未来を目指して、在来農場での野菜づくり、そして私たちの農業と飲食業への挑戦は始まりました。
WE ARE THE FARM
在来農場での野菜づくりと同時に、私たちが東京・代々木上原にオープンしたレストラン「WE ARE THE FARM」(ウィーアーザファーム)。
主役は、無農薬・無化学肥料で手塩にかけて育てた野菜たち。 仕上げは、素材の味を最大限に引き出すシンプルな調理法。
私たちのこだわりが詰まったお店です。
提供しているのは在来農場で育った「固定種」野菜。一般的に手に入る「F1種」と呼ばれる生産・流通に適した品種とは異なり、交雑改良されずに何世代も紡がれてきた伝統野菜。
皮が薄くて果肉が柔らかいけれど、傷がつきやすい「山科茄子」や個性的な形で肉質も味も良いけれど、収穫が重労働な「打木源助大根」など。
味は良くても形が不揃いで、栽培や流通が難しく、淘汰されてきた固定種野菜。
土づくりから、お客様へ届けるまで。
全て自分たちで担っている在来農場、そしてWE ARE THE FARMだからこそ、通常では困難とされる固定種野菜の提供を実現してきました。
「ここでしか味わえない、本当に旬の野菜」をWE ARE THE FARMでは今日も届け続けています。
ケールとの出会い
きっかけは試験栽培で作ってみた7年前のケールでした。
『海外で流行している』『青汁の材料』『苦い』
私たちも最初はそれぐらいのイメージしか持ってはいませんでした。でも、一度育ててみたケールを食べてみると。
想像していたような苦味はなく、圧倒的な食べやすさ。私たちの心は少しずつケールに動かされていきます。
試験栽培後、WE ARE THE FARMで提供を始めると、瞬く間にお客さまへ強いインパクトを与えることができました。
食べやすさに驚くお客様の声、そして表情。お客様、そしてスタッフともに高揚感に満ちた空間。今までに経験したことのない、その手応えを私たちは忘れることができませんでした。
KALE FARM
そんなある日。1つのきっかけとなる出来事に私たちは見舞われました。
6年前。猛烈な強風と、激しい雨。千葉県北部を直撃した台風により、私たちの野菜はほぼ全滅してしまいました。
昨日まですくすくと成長を続けていた野菜たちの変わり果てた姿。農業の厳しさ、つらさを私たちは突きつけられたのでした。
しかし、そんな中、唯一台風にも負けず、力強く畑に根を張っていたのがケールでした。
もっと多くの人にこのケールを届けたい。
そんな強い想いに突き動かされ、いまのKALE FARMは1歩目を歩み出しました。
『美味しいけど、体に悪そうで罪悪感がある。』『不味いけど、健康のために食べなきゃいけない。』
そのどちらでもない。「おいしい」という満足感。「カラダにいい」という充実感。どちらも満たす存在にケールはなれると私たちは信じています。
人生にケールという選択肢を得ることでお客様の毎日がより豊かになり、ケールと共に生きていく日々の生活がより良いものとなるために。
私たちの新しい挑戦は今日も続いています。